• 村上春樹雑文集』『芸術新潮/シュルレアリズムそうだったのか宣言』を買う。『雑文-』衝動買いに近い、でもちょっと逡巡。でも手に取った。当然、小説じゃない、エッセイでもない、インタビューでもない。もちろん文字通り雑、だなんでうっかり真に受ける訳でもないけれど、不定型で隙の生まれそうな環境での文章がどんなものか。量的に質的に、ちょっと体勢とかバランスの崩れがちな状況をどう取り組んでいるのかなという、非情にいやらしい心根で購入に至る。もっとも出版サイドからすれば、その辺りの劣情を織り込んだうえでの2万部上乗せだろうけれど。『シュルレアリズム-』は濃淡でいえば、淡。PenやBRUTUS、一個人なんかのワンテーママガジンならいざ知らず、芸術誌なのだからもっと深くやってほしい。Q&Aと関連作品の羅列。どこいら辺が「そうだったのか」なのか、消化できているのか。
  • 幻冬舎『加害者家族』、『カウンセリングで何がおこっているのか』気になる。
  • 小沢氏強制起訴。過剰な意味付け。タマネギの芯を求めるような前進。質的議論を伴わず、正義と真相を探るスタンスを保ち続けることができる、「脱小沢」という呪縛。抜け出せない虚ろな構図。溺れる。