平壌放送、前日と同じ番組流す
 ラヂオプレス(RP)によると、同日6時、「南朝鮮同胞の皆さん、おはようございます。本日は6月5日、日曜日」と放送を開始。その後も金正日キム・ジョンイル)総書記をたたえるニュースや音楽、天気予報まですべて前日と同じものを流し続けたが、午前11時20分過ぎにようやく別の音楽に切り替わり、正午前に初めて前日と違う番組が放送され、平常に戻った。

北朝鮮のニュースはどれくらい速報性を持っているのだろう。

『放送員話術』という北朝鮮のアナウンス教本を紹介しているサイトでは、以下のような記述がある。

意外な項目として「生放送をきちんとやってこそ資格のある放送員である」というものもある。「我が放送は録音、録画の手段によって放送することを原則とするが、時期的や時間的に緊急の番組は『生放送』で実現する。それは対内外的に大変重要な意味を持つ内容だということを意味する」と述べている。つまり北朝鮮の放送は、緊急の報道や行事の生中継、予め収録しておいた天気予報と大きく異なる結果の場合を除き、生放送はない。従って、北朝鮮のアナウンサーにとって生放送は心してかからねばならないものだが、金正日総書記の「放送員はいつどんな報道が提起されても生放送できるよう準備しておかねばなりません。それでこそ資格のある放送員です」という言葉が緊張の度合いを更に高めているようである。

これをみる限り生放送はある、ということらしいけれど。