女児殺害、揺らぐ「事実」と「推理」

指紋はあったのか

 読売新聞は段ボールのテープから指紋が検出されたと報道。

 ふたを密封する場合は通常、とじ目に沿ってテープを張るが、県警は、箱が小さくふたが浮き上がっていたうえ、犯人が処理を急いだため、乱雑にテープを張ったのではないかとの見方を強めている。県警はテープから指紋を検出、重要な手がかりとして調べている。

 翌26日、時事通信からこれを否定する記事が配信される。

 捜査本部はこれらを重要な物証とみて、残留指紋を調べたが、材質的に採取が困難な段ボールに加え、採取しやすいテープにも犯人につながる目立った指紋がなかった。 
時事通信) - 11月26日22時0分更新

 読売は確証があるのか、27日段階でも指紋が検出されたとの見方を変えていない。
 ただテープの状況について微妙に表現を変えている。

Yahoo!ニュース - 読売新聞 - 特殊な絶縁粘着テープを使用、残りは段ボール内に

 段ボール箱(高さ25センチ、幅60センチ、奥行き50センチ)には、上ぶたのとじ目に直角に交差するように3本が張られていた。この箱のとじ目には数センチのすき間があり、県警は、女児の遺体を箱に入れた後、残ったテープの処理に困った犯人が、このすき間からねじ込んだ可能性があるとみている。県警は、このテープから鮮明な指紋を検出しており、女児のランドセルの指紋との照合を進めている。
(読売新聞) - 11月27日3時28分更新

チョコレートを食べたのか

 毎日新聞は26日、胃に未消化の菓子が見つかったとして、これが包み紙が残されていたチョコレートと考えられると報じている。
 一方、共同通信は女児がチョコを食べた形跡はない、とこの可能性を否定している。

クルマを使ったのか

 毎日新聞は遺体発見現場周辺の路地が狭く離合も困難なことから、クルマを使用した可能性は低いと分析。共同通信は、空き地の駐車スペースに着目し、土地勘のあるものであればクルマで移動することは可能とみている。